ぺろりんちょの村長日誌

犬と猫と畑を愛する村長は、愉快な村人を募集中です。

【時事】小泉進次郎環境相、それマ!?

あんまり政治的な発信をするなと、

日々お叱りを受けるわけですが、私人ですから、何でも言えますわな。

あんまり怒られるなら、時事ブログは隔離することも検討します。

小泉進次郎氏については長らくいろいろ思うところがありましたが、

今回環境大臣になられて、いきなりびっくりする発言もあったのでちょっと

書きたいことを書いておこうと思います。

断っておきますが、すべて私見ですので!なんの信ぴょう性もないぞ。

前置き

前置きですが、毎回毎回内閣改造のたびに、野党の主要人物が

大臣達の本質に基づかない、批判ありきの印象論での批判を繰り返すことについて、

僕はいい印象を持っていないですし、うんざりしています。

ちゃんと本人たちの活動を見てから論評すべしとは常々思いますね。

そもそも気に食わねぇんだわ

前置きという壮大なボケになりますが、そういうことです。

見もふたもない話ですが、この人が、国会議員になる段階から、僕は全く、気に食わないんですね。

もちろん、被選挙権や職業選択権は憲法が認めた権利ですよ。

しかしね、小泉進次郎氏の父、小泉純一郎元総理はいったい何と言って政治を行ってきたのか。

自民党をぶっ壊す

これはまだ、記憶に新しい人もいるかもしれませんが、

郵政選挙を筆頭に、聖域なき改革や、

旧態依然とする自民党政治に一石を投じるとして世の指示を集めたじゃないですか。

キーワードといい、極端なポピュリズム政治といい、某政党の党首と少し重なる部分を

感じますが、今回は省きます。

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議員の世襲と、選挙基盤の承継は、

旧態依然とする自民党の象徴的病巣じゃないですか。

ご自身も幾多の講演で世襲批判を繰り返してきたじゃないですか。

さらには政権内部からも

世襲議員の立候補禁止を求める声が出てきていたその中で、

党内の手順を踏まずに実子を自身の後継候補に勝手にしてしまった。

この一事を挙げても、小泉純一郎総理という人物がいかなる人物であったか

推して知るべしではありますが、そのまさに後継候補こそ、小泉進次郎氏なのですから、

僕は少なくとも気に食わねぇなぁ。

小泉進次郎という人物についてどう感じるか

来歴や過去の出来事についてつらつらと書いていると紙幅が足りなくなりますし、本題ではないので

僕の感覚という切り口で最小限にまとめます。

一言でいうと、「人気全振り」ですね。

議員になった当初、新聞雑誌の取材にまともに答えられないという、

やらかしを繰り返したんですね。

その後しばらく、ほとんどなににもこたえなくなった。その期間対策したんでしょう。

何かしらのコンサルタントなり、指導なりを受けたのでしょう、

何を聞かれてもそつなくもっともらしいことを言うようになりました。

それを勉強というのかは知りませんが、防御という意味でそつのない発言をするようになりました。

この辺りで僕は少し違和感を感じるようになりました。

これも細かく書くのは難しいのですが、与党政治家の人気取りスキームとして、

「大衆迎合的な意見を言う」「政権に批判的な立場をとる」という手法があり、

これを実践するようになったんですね。

責任のない、政権要職外から聞こえのいいことを繰り返し、政権批判ともとれる発言をする。

もちろん政治家ですし、野心があるのは決して珍しいことではないですが、

後から思えば、人気取りは、この「マスコミ対策」の範囲に留めて、

実務ではキチンと実績を積むべく、責任ある発言をするべきだったかと思います。

農協改革

ちょっと抽象的な(中傷的な)話が続いたので、僕の仕事にもかかわる具体的な話を一つ。

小泉進次郎氏は、少し前、農林部会長として農協改革に取り組むと、音頭をとったんですね。

農協というのは、皆さんの印象はわかりませんが、巨大で割と有機的合理的組織という側面が

強いんですね。もちろん、全員何かしらのプロです(農業のプロとは限りませんが)。

大きな組織の人たちですからどいつもこいつも、「百戦錬磨の古だぬき」ぞろいなんですね。

自民党という政党は、つい忘れそうになりますがやはり、「政党」なわけで集票母体の支持は絶対に欠かせないんです。

そういう組織と対峙するときに、開幕。

「抜本改革する」といえばどうなるか、わかりますよね。徹底抵抗されます。

それでもね、僕もまだまだ若い農家で、熱いものもありますから、「全力でやる」「命懸けでやる」っていうなら、

応援しようかなとは思いましたよ。

しかし、改革の本丸の協議会で開口一番!

「農政は素人、これから勉強する」

さすがに、痺れましたね。

開いた口が塞がらないくらい。

もちろん、農協改革は骨抜きになり、肝いりの肥料改革なども立ち消えに。

そもそも、「韓国は二種類の化学肥料で何でも栽培してるから、日本も見習えば効率化できるんじゃないか」

なんて、ちょっと農業かじった人なら呆れるレベルの認識ですよね。

結局、かっこいいこと言っただけで、何にもできてない。

有利な局面でだけ無責任なことを言うばかりで、喧嘩ができない。

僕の印象は概ねこういう感じですね。

育休と官房副長官

これは一部報道機関では表に出ている情報ですが、

僕自身官邸にコネクションがあるわけではなく直接の裏どりはできないので、「噂」として読んでほしいのですが、

現在の環境大臣ポストになる前、内々に、官房副長官を打診されたそうなんです。

官房副長官というと耳慣れないかもしれませんが、官房長官職というのは、政権中枢で、

総理に寄り添って、仕事をこなす裏方の立場ですね。

つまり、「責任ある立場から」最悪自分の意見を曲げても「政権に寄り添った発言をする」必要があるということです。

ただまぁ、いわゆる「汗をかく」ことというと政治用語になりますが、

板挟みであったり利益の衝突の場であったり己の信条を曲げないといけない場面であったり、

痛みを背負うことで党内での足場を固めて、出世する、王道のルートという見方もできます。

しかし、このポスト、蹴ったんですね。

まもなく子供が生まれてくるので育休も取りたいし激務は困ると。

もうね、どこまでなんだと。どこまであなたは自分のためにやりたいのかと。※噂と個人の感想です。

官邸よりの発言を強要されて、自分のキャリアやマスコミの用語を受けられないようになるのが嫌

というのが透けて見えますね。

そのうえで、環境大臣の任命は受けたんですね。

大臣職は願ってもないキャリアアップのチャンスですからね。



・・・この噂本当だったら、環境大臣舐めてますよね。

・・・でもちょっとそういう感じがするんです。

環境大臣就任時のコメント

さて、やっと本題に来たわけですが、

まずこの就任時のコメントを見てみましょう。

「まず発信の強化。これは間違いなく必要だと思います。」

「原発をどう残せるのかではなく、どうやったらなくなるのか考え続けていきたい」
※報道見出しは、「原発廃止へ」といったものにもちろんなりました。

これ、ここまで読んできた人からするともうわかりますよね。

環境大臣という目立たない大臣職でも自分の存在をきちんとアピールしていくこと、

現状原発廃止の具体的な案はないが、聞こえのいい発言で無責任にスタートする。

もうこれ、どっかで見たやつや。

嫌な予感しかしないやつや。

原発事故と汚染水問題

ちょっと唐突な感じもするかもしれませんが、

件の原発事故で発生した原発炉内のゴミ=デブリは、冷却水により

常時冷却しておかないと、温度が上がって再び臨海に達しエライことになるんですね。

そのためずっと冷却水というなの、汚染水がどんどんどんどん出てくる。

ただ、これは実は全然大した問題ではなく、、、

というのも、世界中の原発が同じように海水やら川の水で原子炉を冷やしてますからね。

出てくる水も世界中で汚染水なわけです。

世界中でどうやっているかというと、汚染水の中の有害な物質を処理して

じゃんじゃん海に流してるんです。

なので別に同じ処理をすれば、普通に海に流せるんですね。

あまり詳しく書いても仕方ないので省きますが、海に流される状態の水は、

トリチウム水といわれていて、これは、重水が中性子捕獲した水分子、

ようするに、ちょっと変異した水なんですね。そしてこれは普段僕らが飲んでいる水にも自然界の水にもすべて

一定量含まれています。希釈後なら別に飲んだから体に影響があるものでもないといわれています。

単なる風評被害対策で、世界中で流している処理水をため続けてるんですね。

無駄中の無駄ですね。

実は、この問題について、前任の原田環境大臣が退任前に、一定に道筋について

言及したんですね、いずれは希釈して海に出すしかない。と。

もちろん、人気の終わりになって無責任だとは思いますが、

海に流すのがまともな解決策で、それをやることが唯一の解決策なんですから、

一応の意義のある発言なんですね。

これを受けて就任二日目の新環境大臣が何を言ったか。

小泉環境相 「漁業者に不安与えた」 福島県漁連に陳謝

ふぁっ!?

嘘やん!?

引用開始
www3.nhk.or.jp
引用終わり

ここまで読んでくれた人なら全員わかるっ!農協改革の時と同じやっつゃ!

終わりましたね。

もうこれで、任期中に処理水を海に放出することはできなくなりました。

当然だよなぁ。

現役の大臣が正面から謝罪しておいて、

後から翻意して逆のことやりますなんて、通じるわけがない。

でもね、今回は、これまでとは違うんです。

大臣職にある以上、ずっとこの問題について責任を負うんですね、

農林部会長のように、一定の期間で逃げるわけにはいかないんですね。

処理水を排出しないならどうするのか。

いい格好をするためなのか、単なる思慮不足なのか、

とんでもない爆弾を抱えてしまうことになりましたね。

まとめと私見

長々書いてしまいましたが、

僕は、政治家の発言は私人のそれとは違うんですね。

私人の場合、それが風呂屋であれ居酒屋であれ床屋であれ、

政治について議論するのは大いに結構なのですが、参加者全員誰一人、

それが直接実行できる立場にはないし、そのことを全員がわかったうえではなしてるんです。

政治家の場合そこのところが根本的に違う。

たとえ、当選一回の平議員でも、最悪それが野党議員で会ってもその発言を聞くとき国民は、

「実現可能性がある」ということを念頭に聞くんですね。

違う側面から見れば、口に出したけどできなかったことはすべて、嘘であり裏切りになる。

さらに言えば、その度合いは大臣職になると格段に高くなる。

だからこそ、原発を廃止を目指すということを公的に発言するのであれば、

その裏打ちになる道筋を、公表こそできなくても、自分の中に持っていないといけない。

処理水を海上に出さないというなら、代替策をきちんと提示しないといけない。

閣僚就任前の、感覚で、ぶら下がり会見の感覚で、

点数稼ぎをしていると、えらいことになりそうですね。

まぁ、とにかくあれだ。

気に食わねぇな。


長文を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

追伸

ニュース動画の相棒を探してるんで、お暇な方で時事ニュースについて興味のあるかた、

いらっしゃったら、ご連絡ください。