ぺろりんちょの村長日誌

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アフィリエイトについて勉強する理由

常識を疑え

『常識を疑え』っていうのは、僕の恩師がよく言ってた言葉ですね。ほんとそうだなって思う時もあれば、常識が常識たるにはそれなりの理由がるんだなってこともよくありますね。さて、ところで僕の近頃おもう『常識を疑え』は、「今日の常識は、明日の常識じゃないかもしれない。」ってことです。

10年程前まで、携帯はスマフォじゃなかったですよね。そう、いわゆるガラケー。僕の記憶が確かなら、iPhoneの発売が2007年ごろだったかな。そのころまでは、携帯といえば、メールやちょっとしたゲーム、あくまで電話の延長で、「便利な機械」ではあっても「なくては立ち行かない機械」ではなかったと思いますね。今思えば。

それじゃあ、20年前はどうでしょう。そもそも携帯電話自体が今ほど普及してないですよね。パソコン全盛期といってもいいかもしれない。当時、Windows2000とかMEとかそれくらいですかね。XPすらまだ来てないんじゃないかな。インターネットはまだまだISDN回線で、ページ一枚読み込むのが何分もかかったりもしましたね。めちゃめちゃ懐かしい。
それ以上さかのぼっても話が長くなるだけなので、割愛しますが、ことほど左様に、時代は流れ、常識は変わりゆくものです。

僕は近頃思うんです、そろそろ、仕事に関する常識は変わりつつあるなと。ブラック企業や、派遣労働の問題は光が当たって久しいですが、世の中で働くこと、生きていくことという、考え方も少しずつ変わっていっているんだと思うんです。
端的にまとめれば、仕事の分極化が進んでいくと思うんです。今回とくに取り上げたい分極化っていうのは、肉体労働と頭脳労働の分極化と、シングルジョブとマルチジョブの分極化です。

肉体労働と頭脳労働の分極化

農業と肉体労働

今僕は、農業という仕事に従事しています。昨今ドローンやAIの研究成果が世の中で脚光を浴びるたび、そのうち農業もほかの一次産業もみなロボットがやるようになるという話をしたり顔で耳がタコになるくらい聞かされます。
しかしながら、僕は実際やっていて、『あと早くても20年、長ければ30年はこの仕事はなくならないな』と思います。農業という仕事は経営者として、日々仕事の内容を箇条書きでシートに書き出し、優先順位や必要な日数人員を計算します。すると、どの程度の作業や業務内容がどうすれば効率的になるか、よく見えてきます。
そうやって、農業という仕事を見るとして、農業に触れたことのない方も、①施肥②耕起③播種・定植④消毒⑤追肥⑥収穫⑦調整⑧出荷というわかりやすいモデルを思い浮かべてみてください。
①施肥 肥料蒔きや牛糞堆肥などの土壌改良剤をまく仕事です。
②耕起 トラクターで地面を柔らかく起こしたり、肥料を混ぜ込んだり、畝を立てたりする仕事です。
③播種・定植 種を直接まいたり、育てた苗を植え付ける仕事です。
④消毒 殺菌や殺虫の薬を散布する仕事です。
⑤追肥 作物の状態に合わせて肥料を追加する仕事です。
⑥収穫 作物を畑で収穫して倉庫や作業場まで運ぶ仕事です。
⑦調整 枯れたはっぱを取り除いたり、泥を落としたりした後袋や箱に詰める仕事です。
⑧出荷 出来上がった商品を選果場や市場、宅急便の集配所までもっていく作業です。
これが限界まで単純にした、農作業のモデルシートです。
さて、どの部分がAIとドローンで完全に代わりになりますかね。僕は正直、農薬散布とトラクターの自動運転くらいしか、まともに機械に任せられる仕事はないんじゃないかと、思ってます。そしてその仕事だって、ドローンを操縦する人、仮に自動操縦でもドローンやトラクターが人に被害を及ぼさないように監視する人がいないと成り立たないと思います(少なくとも日本では)。結局、機械の代金が増えるだけで人員の削減にはなっていないんですね、ほとんど。
こうしてみてもらって、伝えたい僕の実感は、一次産業の肉体労働はまだまだかなり先まで、仕事があるということなんです。
もちろん技術的には、どんどん進歩すると思います。自動で植え付けをしたり、自動で収穫をする機械がどんどん進歩していくと思います。しかしながら、それが人間の手を離れて自由に働き、そしてまた労働力単価と見合うようになるのは20年以上先の事だと思うんです。実感として。
同じように、分業化が極度に進んだ建設分野の仕事や土木作業の仕事も同じようにかなりの長期間まだ人間がやらないといけないと思います。もちろんこの分野も機械の発展は目覚ましいですが、それがコストダウンして労働者一人一人の労賃と見合うくらい安く使えるようになるのはまだまだ先のことなのだと思います。

『ソフト』のAI置換

一方で、頭脳労働のAI置換はずっと早い。コンサルティングや法務、金融分野などは、ある程度のアルゴリズムとAIが完成すればほとんど人間の仕事はなくなると思いますね。そしてそれまでにかかる時間は、10年ないかもしれない。今大手の投資会社では6000千人のディーラーを解雇してAIと2~3人のディーラーだけにするなんて言う話も聞きます。また大手銀行グループで窓口社員を大幅削減していっているなんて言う話も有名ですね。
今、世界では地滑り的に、この頭脳労働のAI置換が進んでいってるんです。実際使っていても、何の違和感もないAIってたくさん世の中に出てきてるんですよ。例えば、外国のサービスを使っているとき、電話音声案内のAIアシスタントが応対してくれるってことがよくあるんですが、これもほとんど、人間とそん色ないコミュニケーションができるレベルに来ている。
はっきり言えば、スーツを着てデスクワークする仕事の半分はこの10年でなくなるかもしれない。20年後なら今から比べれば8割がなくなるかもしれない。
20年後といえば、僕はまだ52歳ですね。おそらくこの記事を読んでくださっている皆様もまだ大半はご存命でしょう。
その時、どうしますか?どういう風に生きていきますか?この質問については次のテーマと合わせて一緒に考えてみましょう。

シングルジョブとマルチジョブの分極化

本職と副業

これまで、少なくとも平成という時代は、日本人は『本職』というものを手に、それに従事すれば一生安泰とは言わなくても、なんとか「食っていけた」時代だったのだと思います。男は仕事、人生とは仕事。そういう考え方も十分成立し得たと思います。
しかし時は流れて、子供や家族は、お金を稼いできてくれる資産から、子育てなどでお金のかかる負債へと変化していっています。昔であれば、子供を働きによそへ出して、その収入を本家の収入として組み入れることで、子供は生まれれば生まれるほど家を豊かにしていました。しかし現在、そんなこと行われてないですよね。現代では、子供は小さいころから十二分にコストをかけて教育し、就職したら独立して子供の家庭を持たせる。育てた親に何のバックもないし、『家』という概念もすでに崩壊しているかもしれません。
また、人間一人当たりの労働収益も、年々下がってきてますよね。大卒初任給が20万円なんていわれた時代ありましたよね。そしてそのころの初任給は、当時の感覚ではきちんと家を借りて最低限奥さんと住める、暮らしていけるお金でした。
今はどうですか?
総支給20万円もらっていても手取りでもらえる額は16~17万円になる。そこから必要諸経費を払ったら、もう何も残らない。そういう風になってきているんだと思います。
ここでは、『でもめちゃめちゃ稼いでる人もいる』とか『努力次第で何とでもなる』とかそういう話をしてはいないんです、ただ日本全体・世界全体を俯瞰してみたとき、そういう風になってる(そういう傾向を見つけられる)という風に聞いてくださいね。
一言でまとめていくと、一つの仕事で十分な生活費を稼いでいくのがどんどん難しくなっていってるんじゃないかと思うんです。
これって、めちゃめちゃ不思議ですよね。もちろんマクロ経済の影響、とりわけデフレがいけないなんてことはありますよ。しかし、それをおいておいても、日本の労働者のレベル、ひいては大学生の労働者としてのレベルって、めちゃめちゃ高くなってますよね。20年前、30年前の労働者が何日もかけて作ってた帳簿や表をパソコンを使って半日とかからず作ることができます。たとえばですよ。
20年前、30年前に、ブラインドタッチができるひとって、ほんとに、一握りしかいなかったでしょ?タイプライターや、初期のMSDOSとかいじってたほんとに特殊な人だけ。
でもこのレベルの技能が、今では、標準的な能力になりつつある。
もう一つ例を挙げれば、エントリーシートなんかもそうです。20年前30年前の就職活動なら、よっぽどのところじゃなければ事前に履歴書などを用意して、面接勝負。でしたよね。
いまの就職活動は全然違いますよね。就職先や業種・分野をみっちり予習して、求められる要素をきっちり把握。そのうえで自分の自己表現を磨き、内面をアウトプットする練習もする。書いててばからしいくらい、高度なことをやってるんです、みんなですよ。
なのに、収入は減っていってる。
僕は、ここでこう思うんです。
「これをどうするか」じゃなく、「これをどうみるか」の問題だなと。

つまり、しらべて理解しても、個人にはどうにもできない流れ、数十年後の人から見たら「常識」になる何かが表れつつあるんじゃないかということなんです。
もったいぶっても紙幅が伸びるばかりなので、サクッと僕の見立てを言いますが、

もう、一つの仕事で一生食べていける時代は終わるんじゃないか。ということです。

もちろんすべての仕事がそうだとは言いません、見出し通り、分極化が進むんだと思うんです。つまり、特殊技能や特別な資格のある人、すなわちシングルジョブで一生食べていける人と、複数の仕事を掛け持ちしないとやっていけない特別な技能のない普通の人にどんどん分かれていくんだと思います。これは、先に書いたAI置換との相乗効果でぐんぐん進むと見ています。
もはや、普通の人は本職と副業を持つのではく、本職が二つ必要になる、三つ必要になる時代が来ると僕は考えています。
さて、その時どうするか。

仕事と時間

さてここまで長々と、食べていくために労働量を増やさないといけないという趣旨の話をしてきたわけですが、結論から言えばこれは無理なんです。毎日始発で出勤して終電で帰ってくる会社員の方なら身に染みて理解していただけるんじゃないかと思いますが、時間は誰にも平等で一日に24時間しかない。
そして、この24時間というのも本当は嘘なんですよね。だって6~8時間は寝ないといけないし、合計2時間はご飯食べてます。出退勤には平均2時間かかって実質お金と交換できるのは、12時間しかないんです。押しなべて見ると。
ではどうするか。
僕はそのヒントが、このアフィリエイトやその他のインターネットビジネスにあるんじゃないかと疑っているんです。もちろんマルチジョブ時代が到来したら、全員アフィリエイトをやればいいなんて馬鹿な話ではないですよ。
そうではなく、いつでもお金を稼ぐ、商売をするということは、『人が何に関心をもっていて、それをどうやれば自分の利益につなぐことができるか』というポイントがめちゃくちゃ大切なんです。それを掴み理解し、自分の考えた仕事を、川の流れに木の葉船をそっと流すように放っていくのが大切なことなんだと思います。
アフィリエイトの本質もまさにそこですよね。SEO対策なんてそのど真ん中だと感じます。
特定の商売や、これをやればマルチジョブでやっていけるという、ある種の『ひな形』が出てくるまで、こうやって地道に研究していくことが大切なんじゃないかと、考えているんです。

社会全体をどうしていけばみんなが幸せに生きていけるか、というような立派な心掛けではなく、また、どうやったらビジネスチャンスになるか、というようなスケベな感覚でもなく、ただ、少し先の未来についてちょっと真剣に一人の素人研究者として向き合ってみたいというのが今の僕の気持ちですね。
アフィリエイトの研究がそのいいきっかけになればいいなと思ってます。


さぁ!頑張って動画編集するぞ!